日本三大桜の三春滝桜に行ってきた🌸

娯楽

ソロ活のススメ:満開の三春滝桜、早朝5時半の“ひとり絶景”体験
「春の朝、まだ誰もいない桜の下で、ひとりだけの絶景を味わいたい」。そんな思いがふと頭をよぎった。江口のりこさん主演の『ソロ活のススメ』を見てから、私の中で“ひとり時間”は特別なものになった。今回の目的地は、福島県三春町の三春滝桜。日本三大桜のひとつで、樹齢1000年以上のベニシダレザクラだ。


2025年4月某日、朝5時半。まだ夜の名残が残る空の下、車で三春町へ向かった。駐車場に到着すると、すでに何台もの車が並んでいる。みんな考えることは同じらしい。でも、昼間の混雑とは比べものにならない静けさ。駐車場から滝桜までは少し距離があるが、ひんやりした空気の中を歩くのは、程よい運動になって心地いい。
歩きながら、「この道を歩くのも、今この瞬間だけの特別な時間」と思う。ソロ活の醍醐味は、誰にも気兼ねせず、自分のペースで景色や空気を味わえること。鳥のさえずりと、遠くから聞こえる人の話し声だけがBGMだ。
6時から観桜料が徴収されると知っていたので、5時半の到着は計算通り。入場料500円がかからないのは、ちょっとした“ソロ活の裏ワザ”だ。ゲートを抜けると、目の前に広がるのは、まさに圧巻の滝桜。四方八方に伸びた枝に、無数の薄紅色の花が滝のように垂れ下がり、朝日を浴びて輝いている。その姿は、写真や映像では伝わらない迫力と美しさ。思わず「すごい…」と声が漏れる。
この日は晴れ。2025年4月某日5時30分時点で滝桜は満開。まさにベストタイミングだった。期待していた以上の景色に、心が躍る。肌寒さも、むしろこの場の特別感を引き立ててくれる。コートのポケットに手を入れながら、しばし桜の下で立ち尽くした。
周囲を見渡すと、同じように早朝の桜を楽しむ人がちらほら。みんな静かに、思い思いの場所で写真を撮ったり、桜を眺めたりしている。誰もが“自分だけの桜”を味わっているようだ。ベンチに座り、持参したコーヒーを飲みながら、ゆっくりと流れる時間を感じる。ソロ活は、こういう“自分だけの贅沢”を見つける旅でもある。
滝桜のそばまで歩くと、その大きさと存在感に改めて圧倒される。推定樹齢1000年以上。大正11年に国の天然記念物に指定されてからも、ずっとこの地で春を迎え続けてきた。人間の一生なんて、桜にとっては一瞬かもしれない。そんな悠久の時を思うと、自分の悩みや日常の些細なことが、ふっと小さく感じられる。
駐車場から桜までの道のりも、春の草花や菜の花が咲き乱れ、まるで“ひとりだけの花道”。歩いているうちに体も温まり、心まで軽くなっていく。普段は運動不足を感じている私にとって、この距離はちょうどいいリフレッシュになった。
「期待して行った観光スポットで、期待以上だった場所ランキング1位」。それが、今日の三春滝桜だ。ソロ活は、誰かと共有する楽しさもいいけれど、“自分だけの感動”をじっくり味わえるのが最大の魅力だと思う。
帰り道、朝日が高くなり、徐々に人が増えてきた。「また来年も、ひとりで来よう」。そう心に決めて、三春滝桜を後にした。
ソロ活のススメ――。それは、誰にも邪魔されない、自分だけの絶景と出会う旅。春の朝、満開の三春滝桜は、私にとって最高の“ひとり絶景”だった。

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